J-CAN定期ミーティング報告 (2021/9/14)
この1年半でオンラインミーティングや学会が一般化し、遠距離での交流が手軽に行われるようになりました。その利点を生かし、AFTJでは州内の横のつながりを強めるための「Articulation Day」に今年は他の教師会メンバーも参加できるよう門戸を広げてみました。このようにオンライン化によりコミュニケーションの可能性が広がりましたが、他方で教師会離れも報告されました。メンバーと直に顔を合わせる機会がなくなったため会員登録を更新しなくなった人もいるということです。MAATJでは地域の日本語教師のコミュニケーションが活発になるよう、ニュースレターで学校紹介や先生紹介をしたり、アドボカシーグッズを作ったりしています。
今回のミーティングでの話し合いの中心は教師会内の縦の連携不足についてでした。大学教員と高校教員の交流が少ないため、教師会役員が大学教員に偏ってしまっていたり、集会を行っても2つのグループに分かれてしまったりし、活動の停滞やマンネリ化が懸念されています。そのような現状を打破しようとソーシャルイベントを始めたもののなかなか人が集まらず、今はよいアイディアがないかと模索中です。
また、新学期が始まってからの学生の様子も報告されました。昨年1年間のオンライン授業を受けて、ひらがなや漢字が書けない学生が多く見受けられます。学習内容だけでなく、対面での授業形態に対応できていなかったりと表面に出ない部分でも抜け落ちているものがいろいろあるようです。
それに関連して「手書き」の意義を問い直してみてはという意見も出されました。オンラインの授業では手書きはほとんどありません。さらに、他の教科では対面授業においてもレポートや課題をタイプして提出するのが一般的です。それに加えて、日常生活でも紙ではなく、スマホにメモ書きする人が増えています。もちろん手を動かして書くことでひらがなや漢字が記憶しやすくなることは確かですが、文字は認識できて適切に漢字変換できればよいのかもしれません。「手書き」は一考の余地がありそうです。